
五臓六腑「脾・胃」
投稿日:2023年04月01日
いつもありがとうございます。
間が開きましたが、五臓六腑の「脾・胃」についてご紹介します。
脾というと、あまり目立つことのない臓器の一つ「脾臓」を思い浮かべるかもしれませんが、脾臓そのものの作用だけでなく、胃や腸などの消化器系や、栄養を全身に運ぶなど、広くとらえています。
脾臓の「脾」という字が同じなので、「脾臓のこと?」考えがちですが、西洋医学が伝わってきたときに胃や腸、腎臓などのように和訳されたのがその(脾という)字、という事です。
(西洋医学的にみた脾臓は血液やリンパの働きをもち、免疫にも関わりがあるとされている臓器です)
「脾・胃」は、胃腸の働き(消化吸収)や、食べ物から栄養を全身に送ること。
(東洋医学的には「精(生命力とか元気の元)」という概念があり、生まれ持って得た「先天の精」と、その後の食べ物や環境などから得る「後天の精」によって人は成長していくと考えられています。)
「脾・胃」
優しく穏やか、心配性や悩みやすく、不調がお腹に出やすい、風邪はあまり引かない人が多い
土・土用・黄・口・湿・涎・甘・思
土用 季節でいうとそれぞれの間にある「土用」にあたります。このタイプの方は季節の変わり目に不調になりやすい。
黄 色は黄色。
口 不調は口や唇に現れやすい
湿 湿(湿気)に弱い
涎 よだれが出やすい、または出ない。
甘 甘いものを適度に摂ると良い(この甘さは砂糖ではなく芋やカボチャなどのこと)、食べ過ぎ注意。
思 思い悩むと不調になりやすい(腹で考える、とも言いますね)
このタイプは大人も子供にも多くみられます。
脂質や糖質ばかりになると胃腸が疲れて不調に。
また、湿気のある日本では除湿したり、乾燥する時期には加湿したり・・・。
体も同じように換気や湿度を保つのが大変。
体の保湿も程々に。
大人もそうですが、子供は特に皮膚バリアがしっかりしていたら(程よく気血水が巡っていれば)保湿はなくともカサカサになりません。
「湿」といえば、実は水分の摂りすぎにも注意です。
湿を溜めすぎてしまうと体がだるくなったり、「関節」が痛みやすいなどの症状が現れます。
ヨーロッパの方は乾燥しているのでみなさん意識的に水を飲んでいる印象ですが、湿気のある日本では同じように飲まなくても大丈夫。
うまく排出できずに貯めていることもあります(そして冷えます)。
喉が渇いた時や汗をかいた時にはしっかり補給しましょう。
実際は難しいんですが・・・
「ストレスで衝動的に」とか、「誰かがいいと言ったから」「テレビでやってたから」ではなく、自分の体が今どうしたいのか、落ち着いてそれに正直に反応しいていけるのが理想ですね。
考えすぎず、少しづつでも体の声に意識を寄せてみませんか?
お読みいただきありがとうございました!